減量方法としてのマッサージ

減量方法と言えば、毎日のロードワークとジムワーク、それに食事制限と、試合直前には水分さえ断つ、という厳しい方法ばかりがイメージされると思います。

厳しい減量方法で体重を減らした経験のある方は、よくテレビで放送されるような、「リンパマッサージ痩せる」というような楽な方法は信じられない方が多いのではないでしょうか。

しかし、1967年に出版された「ボクシング」(ベースボールマガジン社・高比良靖男著)という本には、減量方法としてマッサージが紹介されていました。


その本は残念ながらもう手元にはないのですが、マッサージ減量する、ということはとても印象に残っています。

日々のトレーニングで疲れが溜まってしまうと脂肪が燃えにくくなってしまう、マッサージで老廃物を排出することで脂肪を燃えやすくする、という主旨だったと記憶しています。

僕がアマチュアボクシング・プロボクシングで戦っていた頃、周囲には減量の方法としてマッサージを受けている選手は一人もいませんでした(疲労回復を主目的としてマッサージを受ける選手はとても多くて、それが結果的に減量の助けにもなっていたのかも知れませんが)。

ただ、昔お世話になった年配のボクシングのトレーナーから、試合直前でどうしても体重が落ちない場合は、トレーナーや選手が数人がかりでマッサージをする、という話を聞いたことがあります。

減量を目的としたマッサージは、揉んだり叩いたりするのではなく、体をさすることを中心に行うそうです。

有名なトレーナーの名前を挙げて、「○○さんのマッサージを1時間受けたら1キロ痩せるらしい。」とも言っていました。

残念ながら、僕のいたジムでは減量方法としてマッサージを行うことはありませんでしたが、今でもマッサージを減量の方法としている選手もいるんでしょうね。

きっと、高比良靖男氏の「ボクシング」が出版された1960年代頃には今よりもマッサージで減量することがメジャーだったのではないかと思います。

今あまり減量の方法としてマッサージが行われていないのは、効果がないから、というわけではなく、トレーナーの問題なのかも知れません。

ボクシングのトレーナーのほとんどは別に本業を持っていて、時間も限られているし、一人のトレーナーが見るべき選手は何人もいます。

そんな状態では、一人の選手の減量のために1時間もマッサージをすることはできないでしょう。

それで、減量の方法としてマッサージをする、ということが少なくなったのだと思います。

残念ながら僕は効果を感じたことはありませんが、恐らく、マッサージは、減量の方法として有効なのでしょう。

マッサージを受けるだけで痩せるのならこんな楽なことはありませんし、減量以外の色々な効果も期待できそうです。

減量方法としてのマッサージを見直してみるのもよいかも知れません。